旅行貯金とは

私が紹介したい「旅行貯金」とは、郵便局の窓口で通帳を出して貯金すると、通帳にその局の局印を押してくれるというサービス?を利用して、スタンプラリーやご朱印帳のように局印を集めるという行為のことです。20年くらい前から始めています。きっかけはレールウェイライターこと種村直樹氏の ”日本縦断「郵便貯金」の旅旅行貯金の旅” というエッセイがきっかけです。

意外に昔からある趣味の一種ですが、あまりバズりませんね。わたしの周辺では、やっている人を見たことがありません。このあいだyoutubeで「旅行貯金」で検索したら、それなりにはヒットするのですが、「旅行のために節約しての積立貯金を・・・」的な動画が多く検索結果として引っ掛かりました。

具体的にはこんな感じです。

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貯金通帳に、訪問して貯金した日付とその郵便局のゴム印が並ぶだけです。ただこれが「はまる」のです。
嵌まるというか、続けちゃっているというのが実感ですかね。

日本には、2万局以上の郵便局がありますこれらを「コンプリート」するのは不可能なので、他人と競って集めるという類のものではないです。

旅行貯金のメリット

ではどんないいことがあるのでしょう。

  1. 旅の記録が残る

  あとで振り返って見返すと〇年〇月〇日にどこに行ったというのが、明確に記録に残ります。もちろんスタンプ帳や切符・写真などでも日付の記録は残るのですが、結局、無くなったり(紛失)、なくならないまでも分散して一か所にまとまっていない、どこにあるかわからなくなるんですよね。(私だけ・・・?)
貯金通帳の場合、お金をおろせなくなるので無くならない(自然と管理される)ものなのです。
また、1冊で200局くらい押せるので、非常にコンパクトなデータベースになるのです。

もちろん数が増えていくとコレクション的な要素も十分にあります。「あと訪問していない県は?」こんなのが減っていくだけでも十分なモチベーションアップになります。

2.運動・ダイエットになる

  旅先の場合は、訪れた町で、たまたま見つけた郵便局で1000円貯金する程度なのですが、地元の場合(私は東京都在住)、都内だとたくさん郵便局があります。1日中「歩き」や「自転車」でそれこそスタンプラリー的に1日でたくさん廻って数稼ぐのようなことをするとかなり良い運動になります。街中オリエンテーリングみたいな感じです。

3.お金が貯まる?

 これは人によるのですが、貯まった貯金を下ろさなかったら勝手にたまっていきます。私の例になりますが訪問するたびに1,000円ずつ貯金していました。1,000円ずつのメリットは、上の写真を見てもわかるのですが、カンマの前の千の位が訪問した郵便局の局数と一致することになります。これ通帳にカウンターがあるかのようにきれいに並んですごく気持ちいいんですよね。
 私も最初は頑張って、400,000円強まで貯まりました400局まで訪問数と一致していました。ところが、ある日外出中、財布を忘れていたのですが、貯金通帳は持っていたので(財布忘れて貯金通帳があるところがあるあるなのです)、その時緊急避難的に数万円おろしてしまいました。後日、おろした額を再入金すれば問題ないのですが、その日を境に雪崩を打ったかのように出金を繰り返し、すぐに千円台に戻ってしましました。。。やっぱりお金ってたまらないもんですね。

ちなみに郵便貯金は1円から預けられるそうです。1円でも10円でも構わないといえば構わないのですが、さすがに窓口で1円出すのもという感じ(大人なので)1,000円ずつ入金するようにしています。

デメリットは?

1.土日は貯金できない

 当たり前の話なのですが、窓口での入金になるので、郵便局の営業時間内でしか受け付けてくれません。
 郵便局は全国一律に 平日の9:00~16:00までになります。つまり土日祝日は出来ません。そのため普通の会社員の場合、休日に旅行に行っても貯金(ゴム印押し)は出来ません。私も同様に平日は働いているので休みを取った旅行の時とかにしか原則貯金していません。ただ仕事が首都圏を営業で回ることが多い時期があったので、結構移動の合間に郵便局立ち寄ってたりしていました。

2.旅先でやりすぎると観光する時間が減る

 たくさん回ることに夢中になると、旅先で1局で10分程度はかかるので見つけた度によっていると、1,2時間くらい郵便局でお金入金していることになります。何のために旅行に来たのかわからなくなります。一人旅ならまだいいのですが、家族旅行の時などは、1,2局はおもしろがって家族も付き合ってくれますが、寄りすぎると怒られます。旅先はその町に来た記念程度にしたほうが無難です。

旅行貯金の始め方

  郵便局の貯金通帳を持っていない人は、新規に作る必要があります。印鑑(届出印になるもの)があればできます。現在は本人確認が厳しいので、免許証やパスポート、マイナンバカードなどの写真付きの本人確認できるものを持ってい行ってください。窓口で新規に作りたいというと、申請書を教えてくれるのでそれに作りたい口座情報を記入すればその場で通帳はもらえます。(キャッシュカードは後日書留と思いますが、目的は貯金なのでしばらく使わないでしょう。)

記入用紙と同時に、初回入金が必要ですが、1000円が推奨です。そして大事なこと。記入用紙を提出する際に「旅行貯金を始めたいのでゴム印もお願いします。」この一言が最初だけ必要です。そうすると初回入金欄にその郵便局のゴム印を押してくれます。このひとことが少しだけ恥ずかしいのですが、この1回だけです。次(2局目)からは前の行にゴム印が押されているので必ず押してくれます。そもそも今の時代窓口でわざわざ1,000円程度の少額を預ける人はこの趣味の方ぐらいですので窓口の方は理解してくれます。また郵便局員の方は「旅行貯金」「ゴム印」が同じ会話上に出てきてわからない人はいません。

すでに貯金通帳をお待ちの方は、通常の入金として1,000円預けてください(その際に同様にゴム印を押してもらうようお願いしてください。)
 またこの機会に通帳を切り替えたいとお願いしてみてはどうでしょうか。(実績はないですが多分切り替えて新しい通帳にしてくれると思います。)

そして 次(2局目)から 前の行にゴム印が押されているので必ず押してくれます。 これは本当に確実に押してくれます。今まで500局以上で押してもらっていますが、「ゴム印貯金」のことを知らなかった局員の方はいませんでした。大都会の住宅街の一角の郵便局でも、山奥の簡易郵便局でも、必ず押してくれます。「ご苦労様です。」「遠くまでありがとうございます。」といつも一言添えてくれます。このちょっとの会話がアナログ的でとてもいいんですよね。飴やティッシュをくれることもありますよ。

さあ始めよう

ご近所の郵便局をぜひ巡ってください。郵便局の見つけ方や一覧は下記のサイトを参照にしてみてください。他にも個人のブログでもいろいろあります。お金かからない趣味ですので是非始めてみてください。

郵便局の局検索
郵便局をさがす – 日本郵便 (japanpost.jp)

市町村別の一覧はコレ↓が便利
全国の郵便局・日本郵便一覧|マピオン電話帳 (mapion.co.jp)

テキストデータにする場合こちらがよさそう
日本の郵便局一覧(取扱店番号付き)のトップページ (biglobe.ne.jp)


【現在の訪問状況】

949局 24年2月11日現在

 

  

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