今日の市町村

  • 鹿児島県 西之表市
  • 鹿児島県 鹿児島市

 今日は午前中宿の近くの「鉄砲館」で種子島の歴史を勉強したあと、フェリー「ハイビスカス」に乗って、鹿児島市内にいったん戻ります。

種子島の昔

 鉄砲館では、「鉄砲伝来」だけではなく種子島の歴史・風土・産業などをわかりやすく展示してくれています。
 種子島の人々の歴史はとても深く、縄文時代・弥生時代の遺跡も見つかっています。ここを治めていた「種子島氏」は鎌倉時代から続く武士の名門。種子島氏はこの島で戦国時代以降も統治を続け、令和の現代にも島に子孫の方が続いている家柄だそうです。
 そして1543年、当主、種子島時堯の時に漂着したポルトガル船から2丁の鉄砲(火縄銃)を購入し、島の鍛冶職人に模索を命じたのが鉄砲伝来の始まりです。

 最初の2丁の鉄砲はすでに戦乱等で現存していませんが、伝来の直後の時期にポルトガル商人から買った火縄銃が展示されています。(こちらは撮影禁止でした)。単に「鉄砲伝来」の史実だけでなく、模倣しようとした鍛冶職人の苦労と執念、その鍛冶屋の娘、若狭の数奇な生涯など様々なドラマがあり当時をイメージすることができる面白い資料館でした。訪島した際はお勧めの施設です。

 「鉄砲館」の近くに赤尾木城(種子島城)跡があり、そこの海の見渡せる高台に種子島時堯の像があります。

鉄砲館(改装中)

 

最近まで使われていた丸木舟漁
鉄砲伝来の人形劇(自動) これがわかりやすくて面白かった
複数の鉄砲を展示
火縄銃兵衛(ひなわじゅうべい)と若狭姫(わかさひめ)
種子島時堯の像

種子島の今

 現在の種子島は沖合の馬毛島の米軍施設の大規模な開発で、開発関係者が多く滞在しています。そのため宿やレンタカーなどがどこもいっぱいで観光としてはとても訪問しづらくなっています。今回も種子島→屋久島の順で予定していましたが、数週間前でも宿はどこに電話してもいっぱいでした、特に今回はロケット発射延期の時期とも重なったのでなおさらだったようです。
 レンタルバイク屋さんのオーナにこの辺の状況を聞いてみました。
  ・確かに開発関係者は多く、宿やレンタカーはとても取りにくくなっている。
  ・長期間滞在者のための臨時のアパートやトレーラーハウスがどんどん出来ている。
  ・こういったアパートは企業との契約になり高額で貸し出せ安定収入になるそうだ。
  ・そのため、土地のある人は、現在の商売をやめて貸家業に鞍替えする人も。
  ・島の農業や漁業関係者も馬毛島関係の仕事に従事する人も多いという。
  ・恩恵を受けている人はそれなりにいるが、町は店が減り逆に寂しくなった感じ。
といった状況の様である。この開発自体にはもちろん反対派もいるが、今のところ開発は進んでいるようです。開発が終わったら、急激に島の状況が悪化しないように計画的に進めてもらいたいものです。

2日レンタルしたバイク屋さん
繁華街は人手がない(日曜の朝だから?)
反対派も

貨客船 はいびすかす

 高速船は90分で鹿児島港まで着くのですが、10.300円と高いので、4時間かけてフェリーで鹿児島まで。(3,800円) フェリーといっても貨物運送をメインにした貨客船なので、設備は最低限で客室は古かったりします。切符の売り場も高速船や定期フェリーとは異なる場所にポツンとあります。とはいうものの航行中は甲板にも出られ景色も見られ、昔(昭和のころ)の船旅を感じられる雰囲気です。時間がある方は安いのでコチラをお勧めします。

 鹿児島では「谷山港」という市街から離れたところに寄港します。路線バスで市街まで40~50分かかります。

ターミナルとは違うところにあるフェリー乗り場
いかにも貨物船等い感じのはいびすかす
コンテナとか廃車とかを積んでいました
谷山港到着 コンテナが多い
谷山港 バス停もコンテナ

鹿児島市内に到着後、一泊して、明日は飛行機で、奄美大島に飛びます。