今日の市町村
- 新潟県 粟島浦村
昨日到着した粟島です。午前中は、自転車(電動アシスト付き)で島を一周しました。約22km、2~3時間かかります。午後は、村の資料館を中心に粟島の歴史を勉強し、その後2時間ほど防波堤で釣りをしていました。そして夕飯は地元で採れた海鮮オンパレード、とてものんびりした良い1日でした。
島一周サイクリング
サイクリングコースみたいな島の一周道路をサイクリングです。港にある観光案内所で自転車を貸し出しています。電動アシスト自転車と普通の自転車の両方あります。もちろん多少高くても電動アシスト即決です。島一周といっても海岸線だけの平坦な道ではありません。山道の登り坂もあります。普通の自転車だとかなりシンドイかと思います。ただ登りがあれば下り坂もあるので、下りは爽快です。
一枚目の写真のような道が多いのですが、サイクリングコースではなく自動車も通る公道です。でも対向車は2時間で2台でした。そもそも人間とも会わなかったです。 ところどころに展望スポットがありますが、運転中見える景色すべてが素敵です。特に海岸美はどこも綺麗で目を奪われる景観です。
この島には、直接入れるような浜や磯は少ないです。2つある集落の近辺のみです。2時間半かけて出発した集落に戻ってきたら磯がようやくありました。立ち寄ると保育園の子たちが遊びに来ていていました。年中さんたち3人です。一緒に貝拾いをして遊びました。2時間半、誰とも遭遇しなかったのでなんかとてもうれしかったです。
粟島浦町について
離島「あるある」の島唯一の信号と学校です。小学校と中学校は同じ校舎です。
粟島には石造の文化財が多いとのこと。島で見つかったものを資料館の近くの公園に集めて配置されています、
「無銘五輪塔」は、16世紀後半桃山期のもので5つの石でできた完全なものが3基、不完全なものが数基見つかっているとのこと。銘が全く刻まれていない点と中が空洞(骨壺として)な点は全国的にも珍しいそうです。
「板碑」は、島で採れる石に梵字を刻んだもの、143基見つかっているそうです。南北朝時代のものなので、かなり古いです。本土の西に浮かぶ孤島を西方浄土と想定して多く作られたのではとのこと。どれも素朴な感じです。
昭和39年に起きた新潟地震の震源地ってココ粟島なんですね。新潟市内で橋の崩落などがニュース写真になっていて有名ですが、ここ粟島近くが震源地で、津波こそなかったものの震度7相当の揺れだったそうです。この地震で島自体が1m以上隆起したそうです。写真の岩は地震前は海に浮かぶ岩礁だったそうですが、隆起で今は陸地におあります。この辺一帯はもともとは海でした。島が隆起することで海岸線が広がり、島全体の面積が大きくなったそうです、(新潟県最小の村を脱却し、2番目に小さい村になったとか)
防波堤釣り
午後2時ころからは、釣りです。釣竿を餌込みで550円で貸してくれます。防波堤で釣りを楽しみました。海の遠くに見える本土を望みながら、のんびりできました。釣果は10数cmのかわいいスズメダイが3匹釣れました。水がきれいなので上から見て群れて泳いでいるところに竿をたらせば超初心者でもつれました。誰でも釣れる外道の魚だそうですが、釣れただけで十分嬉しかったです。魚は食べるのなら、持って帰ってOKとのことでしたが、今回はリリースしました。
夜のごちそう
夜は、魚も肴も最高です。お刺身の量が半端ないです。これで1人分です。1匹さばいたら出すしかないでしょうという感じです。2泊しましたが、1日目が、真鯛、カワハギ、平政。2日目がヒラメと石鯛(写真)と5種類いただけました。どれも甘みがあっておいしかったです。
写真左の汁物は「わっぱ煮」という島の郷土料理です。筒形の「わっぱ」に焼き魚を具にした味噌汁、その中に熱した石を数個入れてグツグツに煮たたせます。写真は落ち着いた後ですが、提供されたときは激しく煮えたぎっていました。おかみさん曰く「世界一危険な料理」とのこと。熱い石がはいっているので、長い時間冷めずにしばらくは熱いままいただけます。具の焼き魚は複数の種類があり、どれも上手に焼けているのでおいしいです。自宅で魚を焼いてみそ汁にしてもこの味は出そうもないです、
それ以外の料理も、地産地消で島で採れる魚貝と山菜がメインです。肉料理(魚以外)は全く出ません。