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 世界遺産「北海道・北東北の縄文遺跡群」は、名前の通り、北海道道南~秋田県北部に点在する縄文時代の遺跡です。今日はそのうちの2か所に行きます。午前中は、鹿角市の大湯環状列石、午後に一度行ってみたかった三内丸山遺跡です。

大湯環状列石

 鹿角市にある遺跡です。直径20mほどの円型に規則的に石を配置された遺跡です。祭祀の場所と考えられていますが利用目的はまだはっきりわかっていません。主審の中心左にある日時計型の石どうしを結んだ線は夏至の日出/日入の線と一致することから2つは何らかの関係があたものとされています。わからないことは多いのですが、縄文人が高度な天文学、建築技術をもってこの地で集団生活をしていたことは明らかです。縄文ロマンを感じる場所でした。

 「大湯ストーンサークル館」という博物館が併設されています。予約制のガイドツアーも実施しています。この日は平日で空いているので、ガイドの方から「よかったら簡単にご案内しましょうか?」と声をかけてくれました。若い女性の方だったので、もちろん喜んでお願いしました。環状列石を疑問に感じていたことをいろいろ質問をさせていただいたのですがとても適格に回答していただき縄文文化に対する理解が深まりました。
 ちなみに、このガイドの女性の方は四国、香川県の出身だそうです。そんなこと聞いてどうするという感じですよね。

環状列石a
環状列石b
中央近くにある日時計型の石(レプリカ)
貯蔵庫も発見されたそうです
出土された土器(本物をケースなしで展示しています)
土版 さいころの様な1~6の点があり、数の概念があったのではといわれている

三内丸山遺跡

 青森市にある三内丸山遺跡、遺跡群の中では最大規模の遺跡で、併設する博物館も大きく、整備されています。ココでもガイドツアー最終15:30からの回(40分ほど)に同行しました。ベテランの女性のガイドさんで、知識量が豊富でわかりやすかったです。広い敷地内を歩いて案内してくれます。
 ココは6本の巨大掘っ立て柱と竪穴式の大型の建物が有名です。建築中の野球場の近くで直径1m以上の栗の柱が規則的に6本発掘され、超歴史的な発見ということで、野球場の建設は知事の判断で中止にしたほどです。その後柱の近くにも大型の竪穴住居や縄文道路、墳墓、貝塚など広範囲にたくさんの遺跡や遺物が発掘されています。
 柱が発見されただけで、何故、3F建てなのかもわかったのかを質問してみました。20m近い栗の木の柱ということまでは科学的に解析できるそうです。そして20mの栗の大木を立てた場合、途中に3か所ほど横木で支えないと建築的に倒れてしまうから横木があったとの推定とのことでした。横木だけなのか、各階に床があったかは、わからないそうですが、「横木を付けたら床もつけただろう」程度の仮設だそうです。
 何の目的で作られたのかは、はっきりとはわからないそうですが、宗教的な儀礼や集会に使ったのではないかとのこと。どうも歴史考古学はわからないことは祭祀や儀礼にしているような気もしないでもない。
 いづれにしても、様々な方面の知識や技術と「想像力」の両方が必要な難しい研究であることは今日1日でさらに思いが深まりました。

立派な博物館
ガイドツアー 縄文道路を歩く
竪穴住居
掘っ立て柱と巨大竪穴住居
掘っ立て柱 左のドーム内が実際の遺跡
ドーム内の発掘跡
子供の埋葬跡
貝塚あと
博物館の土器ウォール
保管庫も公開 前の3つが巨大柱(本物)

十和田湖と弘前城

 今日は盛りだくさんで、十和田湖と弘前城にも立ち寄りました。十和田湖は有名な乙女の像側ではなく、発荷峠川からです。湖面が霧に包まれて幻想的でした。
 弘前城は天守台の崩壊を修繕中、天守を80m離れた場所に曳いて、工事をしていました。石垣の修理が終わる2年後に元の場所に曳き戻すそうです。弘前城は江戸時代の天守がのこる貴重案文化遺産なので、丁寧な保存対応がされています。

十和田湖
十和田湖(湖畔)
途中のチューリップ畑
弘前城(天守台がない)
天守台は工事中(2年後にココに曳きもどす)

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