今日の市町村

  • 鹿児島県 屋久島町

登山開始まで

 4:00に目覚まし時計をセットしていましたが、3:55に勝手に目が覚めました。体内時計は正確なようです。長い1日が始まりです。宿は暗く寝静まっていますが、受付カウンタにお願いしていた朝食用昼食用2つのお弁当がおいてありました。夜中に一度起きて、作っていただいたようで、感謝しかありません。
 約束通り、宿の前に4:30にガイドの方が迎えに来ました。途中もう一組(3名)拾って40分くらいで、山麓にあるxxxxxxセンタに到着。ここで朝食(おにぎり二個と焼き魚などのおかず)。朝ごはんとしては結構ボリュームありましたが完食。ココからまた40分程バスに乗り、「荒川登山口」まで、6:30、往復22kmの登山が開始されました。

登山バス乗り場
ココから登山開始 まだ少し暗い

縄文杉へ

 今回、ガイドさんのもと、ご一緒に登山させていただいた方々は、愛知県からこられたご家族。娘さん、おかあさん、さらにそのお母さんの3世代の仲良し家族、女子3名(お父さんは留守番とのこと)。そして登山経験者ではないとのこと。上のお母さんの方は70歳台で私より年長の方、正直内心少しホッとしましたが、逆に自分が迷惑かけてはいけないというプレッシャー感も。

 往きの前半8kmはトロッコ鉄道のレールの上を進みます。途中、ポイント・ポイントでガイドさんが、いろいろ解説してくれます。登りではありますが、鉄道が走れる程度の勾配なので、それほど急ではありません。野生動物や遠くの山・集落跡などいろいろ見どころがあるので飽きません。ただし長いです、遠いです。

 トロッコ道が終わると本格的な登山道2.5km、階段が何段も続く場所もあれば、岩肌や木の幹をつかみなだら登る場所もあり、急です、きついです。東京や下界はまだ真夏の暑さですが、周りは森の中なので、涼しい風も吹いたり、湧き水が飲めたりします。それでも暑いです。汗をかきます、水を飲みます、汗をかきます、水を汲みます、登ります、また汗をかきます、水を飲みます、登ります・・・これの繰り返しです。途中有名なウイルソン株の中に入ったり、昼食休憩もしながら、2時間半で「縄文杉」に到着。感動のゴールです。違います、まだ帰りがあるのです。

トロッコ道からの眺望
苔むした森 素敵!
現役の森林鉄道
ヤクシカがいました
屋久杉(巨木)
キノコを食べていたヤクサル
九州最高峰でもある宮之浦岳
ウイルソン株
ウイルソン株の中に入れます
ウイルソン株の中から見た上の穴(ハート型の映えスポット)
屋久杉の生命力(江戸時代に伐採した切株から新しい杉が生えている)
苔マニア、羊歯マニアにはたまらない地表がいたるところに

縄文杉

 小学生のころ学習雑誌で、世界一大きな木(人間が10数人で手を広げてつなぐくらいの太さ)ということを読んで、一度見てみたいと思っていた場所です。写真では伝わりにくいと思いますが太くて大きいいです。植物というより「生き物」を見ているようです。樹齢は2700年~7000年と諸説あり正確にはわからないそうです。少なくとも縄文時代からココで生きているということは確かなようです。確かに感動ものなのですが、それよりもココ縄文杉まで歩けたことの方が素晴らしい。同行した上のお母さんもおっしゃっていましたが、「自分で自分をほめたい」という感覚でした。

縄文杉

帰り

 来たら帰るしかないのです。下りは登りよりエネルギーは使いませんが、足に来ます。特に体重のある自分は転んだり、滑り落ちたら大変です。その辺に注意しながら山をおります。トロッコ道も当たり前ですが帰りも8kmあります。女子3人はお喋りしながら楽しそうに歩いているように見えました。トロッコ道の下りの歩き方もガイドの方に教えてもらいながらひたすら歩きました。自分の足でおりていかないと帰れないので、ひたすら歩きます。そしてあと1kmくらいで先が見えどうやら完歩できそうだと思ったとたん、今まであまり感じていなかった足の痛みが、足の裏、ふくらはぎ、腿、全部痛くなり始めました。緊張感が解けたことで体が油断したからかもしれません。

 往きと同じようにバス、ガイド氏の車と乗り継いで宿に着いたときは6時を過ぎていました。出発してから12時間以上もかかりました、夜はぐっすり眠れました。
 久しぶりに有意義で楽しい一日、「いい汗をかいた」と感じることができました。ご同行いただいたガイドの方、愛知のご家族の皆さん、本当にありがとうございました。

帰り(ひたすら歩く)
到着地点
現役のトロッコ鉄道(不定期ですが現在も資材の輸送などで活躍中)

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